Netflixアニメ映画「ニモーナ」の感想・レビュー

アニー賞9部門ノミネート、アカデミー長編アニメ映画賞ノミネートのNetflixオリジナルアニメ映画「ニモーナ」。
空飛ぶ車が飛び交う近未来的文明の中、甲冑を身にまとった騎士が存在するという不思議な世界観。
様々な生物に自在に変身する少女ニモーナと、女王殺しの濡れ衣を着せられた騎士バリスターが活躍する痛快アニメ映画の感想を書いていきたいと思います!

あらすじ

空飛ぶ車が飛び交う近未来的世界。

平民出の騎士「バリスター」は女王殺しの濡れ衣を着せられ、愛する友に片腕を切り落とされた上、逃亡生活を送っていた。

そんな中、様々な生物に自在に変身できる少女「ニモーナ」と出会ったバリスターは、彼女と協力して、女王殺しの真犯人を探すための活動を開始する。

感想

悪のヒロイン「ニモーナ」

サイ、狼、熊、ゴリラ、馬、クジラなど、様々な生き物に変身し、大暴れする少女ニモーナ。

彼女は片時もじっとしていられない元気いっぱいの少女で、「殺人」「拷問」など悪のキーワードを耳にするとワクワクしだす、悪属性のヒロインです。

よくしゃべり、よく動くアメリカンガール的な設定のキャラで、ディズニーアニメ的な絵柄ながら、ディズニーアニメではありえない悪属性のヒロインに、見ているほうもワクワクします。

真面目なカタブツ騎士「バリスター」

もう1人の主人公、真面目な騎士、バリスターは、女王殺しの濡れ衣を着せられ、愛する友「アンブロシウス」に片腕を切り落とされ、義腕をつけてボロ家に隠れ住んでいます。

「名誉」や「忠誠」のために生きる騎士であるバリスターは、自由奔放なニモーナとは正反対。

凸凹コンビである2人が、ぶつかり合いながらも友情を築き上げ、徐々に相棒となっていく様が楽しい作品です。

LGBT要素あり

同じ騎士団に所属していたバリスターとその友アンブロシウスは、男性同士ですが愛し合っています。

日本ではいまだ受け入れられていないLGBTですが、アメリカではこれを取り入れた作品が、確実に増えていっていますね。

近未来なのに騎士が存在する不思議な世界観

この作品の世界は、空飛ぶ車が飛び交い、コンピュータもSNSも存在する近未来的世界ながら、甲冑を身にまとい、剣で戦う騎士が存在する、という不思議な世界観です。

甲冑を着た騎士が未来的な車に乗って空を飛ぶ、という不思議な光景の中繰り広げられる物語です。

痛快なアクションシーン

様々な動物に変身し、ピンチを切り抜けるシェイプシフターのニモーナ。

サイに変身して大暴れし、馬に変身して駆け抜け、クジラに変身して床をぶち抜いて階下に逃げ、アルマジロに変身して転がり落ちる。

もうなんでもありのニモーナが大暴れするアクションシーンは痛快そのものです。

凸凹な2人の友情物語

何者かの計略で女王殺しの濡れ衣を着せられ、騎士団を追放されたバリスターと、変身能力を持つ人外であるがゆえに、人間にも動物にも受け入れてもらえないニモーナ。

真面目で朴訥な男と、悪事、いたずら大好きで奔放な少女。

正反対な2人が徐々に友情を築き上げ、女王殺しの真犯人を追い詰めていく。

時に痛快で、時にほっこりする、そんな素敵なバディもののアニメ作品です。

まとめ

アニー賞9部門ノミネート、アカデミー長編アニメ映画賞ノミネートで話題のこの作品ですが、個人的にはそこまでの傑作、とは感じませんでした。

しかし魅力的な悪のヒロインである、ニモーナというキャラクター。

痛快なアクションと、友情をテーマとしたストーリーで、しっかり楽しめる良作エンターテインメント作品だと思います。

グロいシーン、痛々しいシーンなどもないので、家族で観るにもピッタリな作品だと思います!

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